チアジド系降圧利尿薬
2018年1月28日
チアジドは腎臓に作用して、血液中のナトリウム(Na)を尿中に排泄させる働きがあります。本態性高血圧症の主な原因は、塩分(Na)の過剰摂取です。Naを体から追い出せば血圧は下がります。そのため、以前からチアジドは降圧剤として広く利用されてきました。写真、左はチアジドの単剤、右の2剤はAR系降圧薬との合剤です。
血圧が高い人の多くは、塩分摂取量を減らせば血圧は下がるのですが、患者さんは塩分制限をなかなか守ってくれません。仕方がないのでチアジドを処方するのですが、医者としては説得と指導を放棄したみたいで、忸怩たるものがあります。