中野小学校の玄関
2021年2月16日
中野小学校の敷地は広く、かつ緩傾斜地に位置するため、高低差があります。玄関が位置する水平面と、画面中央の階段を降りた一段低い水平面です。私が小学生時代(昭和30年頃)の校舎とはすっかり変わってしまいましたが、画面中央の階段のすぐ下あたりに古い井戸があったと記憶しています。その井戸は深さ2メートルぐらいまで埋められていて、覗きこむと大きな石がいっぱい詰まっていました。大雨が降ると井戸の中から水が流れるゴーゴーという音が聴こえました。
中野市街地は夜間瀬川扇状地の扇央に位置し、伏流水の水脈に井戸を掘ると水が得られます。上流の川が大水になると伏流水の水量が増え、井戸の中を流れる水音が聴こえるのです。扇状地の扇端部では湧き水や井戸がたくさんありましたが、私の子供のころ西条の友達の家の井戸は、大雨が降ると井戸水が濁ったり、入れたはずのない小さな魚が井戸の中にいたことがあったそうです。