オオマツヨイグサ
2021年8月29日

月見草(つきみそう)とも呼ばれますが、アカバナ科の二年草で荒れ地を好んで咲き、全国どこでも見られます。同じアカバナ科で昼間にピンクの花を咲かせるヒルザキツキミソウもツキミソウと呼ばれることがあるのでややこしいです。文部省唱歌・長谷川良夫作詞の「月見草」〽夕霧こめし草山に ほのかに咲きぬ黄なる花・・・〽は、黄色い花を咲かせるオオマツヨイグサのことでしょう。
オオマツヨイグサは夕方開花することより、宵待草(よいまちぐさ)とも呼ばれます。そこから思い浮かぶのは、竹久夢二作詞の「宵待草」〽待てど暮らせど来ぬ人の 宵待草のやるせなさ・・・〽 でしょうか。ほかに、第三高等学校寮歌は「月見草」ですし、芹陽子の歌に「月見草の花]があります。Uチューブには「ツキミソウ / ovelbright」という歌もありました。このように、様々な呼び名があり、数多くの歌に歌われていることは、この花がいかに国民に愛されているかということでしょう。しかし、オオマツヨイグは日本固有種ではなく、外来植物なのは残念です。