大谷不動尊 4. ご神木
2022年10月25日
大谷不動のすぐ下にありました。ミズナラの大木で、胸高直径80cm、樹齢は200年を超えると思います。神木にふさわしい風格です。山歩きをしていると、よくミズナラの大木に行き会います。(2021・10・29のブログ参照) 中欧の小説などにカシノキの話がよく出てきますが、ブナ科の樹木は大きくなる種が多いです。いずれも老樹になると、幹はゴツゴツし、枝は微妙に屈曲して年代を感じさせます。このミズナラは樹高が高すぎて、強風で傾(か)しがってしまったようです。倒れなくてよかったです。
今から15年ほど前から、日本海寄りの里山でミズナラの枯れ木が目立つようになりました。「ナラ枯れ」現象で、媒介するのはカシノナガキクイムシ(カシナガキク)と言う甲虫です。枯れ死の原因菌は「ナラ菌」とありますが、よく分かりません。線虫の類かと思ってWeb.を探してみましたが見つかりません。逆に「ナラ菌の殺菌に線虫が役立ちそう・・・」との記事があります。どうも、ナラ菌はバクテリアのようです。カシナガキクに侵されたミズナラは根本にカシナガキクが潜り込んだ時に出る木屑が散らばっていることで判明します。統計によると「ナラ枯れ」は平成22年をピークにして、その後漸減していましたが、近年増加に転じています。幸い最近の長野県内ではナラ枯れは目立ちませんが、いつ侵入するか分からないので注意が必要です。