篠井川水系をめぐる (35)殿橋下流の篠井川 | 市川内科医院 院長のブログ│休憩室

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篠井川水系をめぐる (35)殿橋下流の篠井川

2022年11月6日

久しぶりに篠井川シリーズに戻ります。下記、(カッコ)内は過去のブログに掲載日時を示します。真引川を合流させた篠井川(2022.10.12  篠井川・34)は、すぐ下流で殿橋(2022.4.6  東江部周辺)をくぐり、そのすぐ下で江部川を合流(2022.9.15  篠井川・32)させます。写真はそのすぐ下流の篠井川です。篠井川もここまで下ってくると、川幅が広くなり流れも穏やかになります。川は直線化し、周りの堤防や田園に比べ河床は下がっていて、大規模な河川改修がなされたことを示します。周辺の風景は、殿橋より上流は水田が多いですが、殿橋より下流は果樹や野菜の畑が多くなり、川べりには各種企業の工場がボチボチ散見されるようになります。

真引川下流部では、川に沿って旧・江部村(現・中野市)と小布施町との境界線が走っています。真引川を合流させた篠井川下流部では、ほぼ篠井川に沿って境界線が走って西に延びています。2.5万図をよく見ると市町村境界は南北にウネウネと畝っています。町村境界を決めた明治時代には、この辺りの篠井川(河川改修が行われる前だったから、もしかして真引川だったかもしれない)は細かく蛇行しており、川に沿って境界を決めたのでしょう。

平野部を流れる河川は、僅かな屈曲部があっても外側の方が水流が強く速いから、ますます蛇行が激しくなります。屈曲部の内側は土砂が堆積し、外側は削られて膨らみます。洪水のとき川は最短コースでショートカットされ、内側の堆積丘と取り残された三日月湖が現れます。この現象が大規模にあらわれたのが善光寺平で、規模の小さないのが延徳田んぼです。善光寺平では堆積丘は「・・・島」と呼ばれます。屋島、相之島、福島県・・・、いっぱいあります。そのような理由から、千曲川の本流は常に流れを変えていた様です。千曲川の右岸(東側)は上高井郡小布施町、左岸(西側)は上水内郡豊野町(現・長野市)ですが,左岸に小布施町の飛び地があります。

ちなみに、千曲川左岸には長野市北部と須坂市、小布施町全域の下水最終処理施設があり、敷地内を長野市、小布施町境界線が走っています。右岸の地域から下水が千曲川を横切って運ばれて(勝手に流れて)くるのです。    (今日のブログ、長くなってしまってすみません)

 

 

 

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