平穏第1発電所の設備 | 市川内科医院 院長のブログ│休憩室

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平穏第1発電所の設備

2023年8月15日

8月12日 志賀高原・丸池の続きです。丸池から出た池水は、R292の下をくぐった後、急な水路で琵琶池に注ぎます。この水量と落(30m))はもったいないなあ。ミニ水力発電所ができそうです。

 

琵琶湖は日本で一番大きな湖ですが、琵琶池は志賀高原で2番目に大きな池です。

 

 

琵琶池堰堤上にある発電用水調節樋門の建物です。地下に水量調節弁があるようです。

ここから旭山の北斜面を巻くようにほぼ水平の水路が地下を這ってきて・・・・

 

約900m進むと、R292脇に不思議なタンクがあります。サージタンクと呼ばれる大きな円筒です。サージタンクの役割を書きます。

ここから発電所までは直径70cmほどの導水管で導かれます、供給網の電力量が過大になった場合、水力発電は小回りがきくため、ここの平穏発電所などは発電を停止するか発電量を減らします。普段、発電用水は慣性の法則で導水管を流れていますが、末端で急激に仕切り弁を閉じたり絞ったりすると、導水管内部の圧力が高まって導水管は膨らみます。水流が完全に泊まるか安定状態に達した後、膨らんだ導水管がもとの径に戻ろうとして、行き場を失った水は用水の取り入れ口に逆流します。その水を受ける設備がこのサージタンクです。直径約5.9m、高さ25m とにかく、ドデカイです。

この設備がないと、発電所の出力を変えるたびに取り入れ口の貯水池に水が溢れ、下流の導水管周囲や発電所は水浸しになります。そして、水の無駄遣いにもなります。

 

 

 

 

発電所の直上部の導水管です。直径70cmぐらいでしょうか? 導水管の高度差は360mです。

 

 

導水管の脇を林道が通っています。ジグザグ道なので波坂(なめっあか)と呼ばれ、昔はサージタンクまで続いていました。子供の頃、志賀高原でスキーを滑ったあと波坂を滑って降りました。曲がり角はコンクリート壁や導水管があり、スキーの道具も悪く、雪が少ないと岩も出ていて恐ろしかったです。

 

 

平穏第1発電所です。出力1.1万kW        岡鹿之助「雪の発電所」で有名です。  十二沢地籍にあるので、地元では「十二沢」発電所と呼びます。

 下流に第2、第3発電所があります。平穏発電所は上流から第1、第2、第3発電所ですが、黒部川にある発電所は、下流から黒1、黒2、黒3、黒4です。黒部川は下流から開発されたのです。

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