彼岸花が咲きました
2025年9月23日

今日は秋分の日です。毎年同じことを書きますが、ヒガンバナは夏の気候に関わらず、いつも同じころに開花します。ヒガンバナは晩秋に葉が芽吹き、冬を越して晩春にいったん葉が枯れます。初夏に花茎が芽吹いて夏を待ちます。この時期に何か仕掛けがありそうです。夏至を過ぎると日がだんだん短くなります。そこで花芽が成長を始め、90数日目に開花するのではないでしょうか。
キクやシャコバサボテンは日照時間がだんだん短くなると花芽が成長を初めて、秋から初冬に開花します。このような植物を短日植物と呼びますが、ヒガンバナは気が早い短日植物だと思います。
日照時間で開花が左右される植物もありますが、バラ科の植物は低温暴露で花芽が成長します。このような仕組みをエピジェネティクスと言います。細胞核内の染色体は中心部の意味のある遺伝子(ゲノム)の両端に、情報が書かれておらず、長くて意味のない部分が存在しています。普段、この部分は巻かれた糸のような状態で存在していますが、温度や日照などの外的な刺激が加わると、巻かれた糸がほぐれて中心部のゲノム情報が作動するのです。
遺伝情報は生物活動の様々な活動に作用しています。