蟻地獄
2017年10月23日
七面山の頂上にある四阿家(あずまや)の下は、雨が当たらないので乾燥しています。地面のあちこちにアリジゴクの穴が開いています。すり鉢状の窪みに蟻が落ち込むと、穴の中にいるウスバカゲロウの幼虫が蟻を捕まえて食べます。
ウスバカゲロウは単一の種ではないようです。私は夏の夜、薄緑色の成虫がよく電灯の笠に止まていたのを覚えています。触ると臭かったような記憶があります。漢字で書くと本来は「薄羽蜻蛉」ですが、北杜夫は「ドクトルまんぼう昆虫記」では、ふざけて「薄馬鹿下郎」の字を当てました。