オヤマボクチ
2017年10月24日
漢字で書くと「雄山火口」です。「火口(ほくち)」は、火打石を使って火を起こすときに使う、着火物です。ヨモギもそうですが、オヤマボクチの乾燥した葉を手でもんでいると、最後に茸毛(葉の裏に生える繊維)が残ります。これは、お灸や火口として使われます。飯山の富倉蕎麦はこの茸毛を繋ぎに使い、黒褐色でつやのある蕎麦になります。
キク科でアザミの仲間です。この仲間の根は食用になり、一般的にヤマゴボウと呼ばれます。大きな頭花の格好は、ぼろの蓑を着ているようで、何だかユーモラスですね。市内の里山に普通にあります。