メタセコイアの胴吹き
2018年7月13日
合同庁舎のメタセコイアです。半分から下がほっそりしていますが、これは数年前に枝おろしをしたあとです。メタセコイアはスギ科の樹木ですが、化石時代の遺物とされています。一般的にスギ科の樹木は、下枝をおろすと主幹からは萌芽(「胴吹き」あるいは「ひこばえ」)しません。しかし、同じスギ科でも太古の植物のメタセコイアは、盛んに胴吹きしてご覧の通りの姿です。さらに、メタセコイアは大木になることで知られます。
この樹は半分くらいの高さで幹が二分しています。ずっと以前(35年以上前?)に伸びすぎたとの理由で頭を止められたのですが、そこで分かれた幹が伸び続けて今の高さまで成長しました。15年ほど前に、私がおおざっぱに測定したら樹高は25ⅿでした。今はもっとあると思います。あるときは樹全体が電飾され、夜になると豆電球が無数点灯したこともあります。頭を止められても、電気コードが巻かれても、下枝を払われても、この樹は逞しく育っています。このまま伸び続けたら、この先どうなることでしょう。