大賀ハス
2018年7月16日
大賀ハスは古代ハスで、今は全国各地で植栽されています。1951年、大賀一郎博士の指導の下で千葉市検見川の湿原を調査した際、地元の女子中学生が約2000年前のハスの実を発掘しました。そのハスの実が発芽し、大賀ハスの蓮根が全国に配布されました。長野県では長野市の善光寺と木島平村の稲泉寺で、毎年、ちょうど今頃美しい花を咲かせます。中野市内でも昭和30年ごろに大熊の水田に植えられ、以後大事に育てられ、毎年美しい花を咲かせていました。
久しぶりに大賀ハスを見たくて現地に行ってみたら、当時の水田は今はなく、近くの延徳小学校の庭に、御覧のような姿で細々と栽培されていました。コンクリート桝の中にホテイアオイと一緒に植えられていて、御覧のような姿でした。本来なら美しいピンクの花が咲くはずなのに、何とも哀れな大賀ハスです。もっと大事にしなければいけないですね。