9月に入っても暑い
2025年9月2日

9月2日 午前10時 気温 31.3℃ 湿度 49% 空は真っ青、朝からじりじり陽が照り付けています。今年の夏は気温は記録的な高温なのに、夜間の蒸し暑さはそれ程でもありません。昼間はカラッとしていて、マレットをやっていても、日陰は風が吹くとしのぎやすいです。平年だと夜寝る前も蒸し暑くて寝苦しいですが(そんなときの湿度は 70% もあります)、今年は窓を開け放してもおけば眠れます。
今年の暑さは、「太平洋高気圧が張り出しているところへ、上空からチベット高気圧が覆っているからだ」と説明されています。「今年の暑さはチベット高気圧が高温のせい」とされていますが、これは正確ではありません。朝晩の涼しさの説明ができません。
今年の天気の特徴は、「乾燥したチベット高気圧が強い」ことです。以前から書いているのですが、乾いた空気は温まりやすく、冷えやすいです。水の比熱は物質の中で一番高いです。湿度が高い空気は熱しにくく、冷めにくいです。だから、湿度が高い日は日中の気温がさほど高くならず夜は蒸し暑いです。
空気が乾いていると、日中は太陽で照らされて高温になり、夜間は放射冷却で涼しくなります。内陸にある砂漠(例えばサハラ砂漠)は、空気が乾燥しているため昼間は50℃を超しても、夜は 0℃ 近くまで気温が下がります。アメリカの内陸にある、デスバレーは標高が-40mで、周囲を高い山が取り囲んでいます。フェーン現象と乾燥した空気の影響で、アメリカの最高気温を記録しました。
南極大陸やシベリアのバイカル湖付近では、寒気、乾いた空気と放射冷却で―60℃ぐらいまで気温が下がります。 気温と湿度の関係を覚えておくと、いろいろ説明できて便利です。