ウバユリ
2018年7月30日
以前、近くの山から採ってきたウバユリが根付いて花が咲き、その種がこぼれて今年は庭の松の木の下で成長しました。右下は花の拡大写真です。葉っぱが下の方から枯れ始めています。図鑑によると、ウバユリの名の謂れは、「花が咲くころになると、葉が枯れ始める」→「葉がない」→「歯がない」→「お婆さん」→「姥(うば)」で、ウバユリだそうです。何か連想ゲームみたいで、こじつけがましいですね。しかも、解説文では「実際には花が咲いても、葉が全部枯れることはない」と注釈が加えられています。
花をよく見ると、花弁がやせていて隙間(すきま)から花の内部が見えます。花弁の内側が茶褐色に変色しており、まばらな雄蕊(おしべ)が隙間だらけの歯のようで、全体の姿と合わせて老婆を連想させます。おそらく、それがウバユリの名の謂れでしょう。ウバユリに対して、北海道に多いオオウバユリは、花の時期に葉は枯れ始めるものの、花の姿形はポッチャリ型の美人です。