高圧送電 | 市川内科医院 院長のブログ│休憩室

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高圧送電

2021年7月6日

今日は話題を変えて電気の話をします。送電線は3本一組で送電されます。なぜ3本必要なのでしょうか? 3相交流の場合、A,B,Cの3本の線があるとすると。A-B間、B-C間、C-A間に、それぞれ位相が120度ずつずれた交流が流れています。それぞれが1pの電力を送っているとすると、3本で3Pの電力を送ることができます。一方、単相交流で2本の送電線で、1Pの電力しか送れません。電線 1本あたりにすると、単相では0.5P、三相では1.0P送れるので、3相送電では効率が2倍になります。

次に275kVとか500kVなどの、超高圧の送電のメリットについて話します。オームの法則は、出力P=電圧E×電流I、電圧E=電流I×電気抵抗R(I=E/R  R=E/I)です。 送電は電力ロスをできるだけ少なくする必要がありますが、同じ電力Pを送電するなら、送電電圧Et を上げて送電電流Itを下げれば、送電線での電力ロスを減らすことができます。(文章にするとややこしいので、実際に数値を入れてみるとよく理解できます。電圧を10倍にすると電力ロスは1/10に減ります。算数が得意な方はお試しください)

商用電力の送電が始まった時、直流送電がよいか、交流送電がよいか、論争されたことがありましたが、それはあっさり交流送電に軍配が上がりました。交流はトランスを使えば簡単に電圧を変えることができ、三相送電も容易だからです。日本では商用電源は安全性や実用性を考慮して、100V、周波数は50ないし60Hzですが、諸外国では様々です。(6月15日のブログ参照)




  

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