飯縄火山群地図
2021年8月13日
飯縄火山群を理解していただくために地図を提示します。(カシミール5万図より転載) 飯縄火山群は截頭円錐型の二重式成層火山で、この形態はすぐ北の黒姫火山群と同じです。ちなみに「截(たい)」とは「たち切る」という意味です。成層火山(コニーデ)は富士山型の火山のことですが、飯縄火山群や黒姫火山群のような二重式火山は外輪山と中央火口丘よりなります。
ここで地図を見てください。霊仙寺山、飯縄山、飯縄神社、1431mピークを結ぶ線が外輪山の一部です。瑪瑙山と高デッキ山は中央火口丘で、この火山群の中心です。大規模な火山活動が何度にもわたって起き、さらに地形の崩壊が進んでいて、複雑な形態をしています。善光寺平から見て、霊仙寺山や飯縄山がこの火山群の中心のように見えますが、実はそうではなかったのです。最南端の笠山は外輪山とは離れており、寄生火山だと思います。