滑昇霧(かっしょうむ)
2021年10月13日
9月19日 午後5時52分 飯山市木島から西方の関田山脈を望みました。関田山脈はある高さから上は厚い雲に覆われていました。このような気象現象を滑昇霧と言い、東に面した山岳に湿度が高い東風が吹き付けたときに生じます。山に添って気流が駆け登る(滑昇)時、空気が冷やされて霧になります。季節的には梅雨時の北東気流が流れ込みやすい時期、地形的には東に面した山岳に好発します。いったん滑昇霧が生じると濃い霧が長時間持続する傾向があります。車で碓氷峠や関田山脈を越える際、この霧に覆われると運転に難儀します。
滑昇霧が山を超えると滝雲になります。中野市側から見た高社山では、夏期によく滝雲ができますが、山の北東部では滑昇霧になっていると思います。