霧氷の山
2021年1月6日
私の医院の2階からは竜王山(1,900m)がよく見えます。雪が止んだ1月4日の午後、明るい日差しに照らされて、山肌は真っ白に輝いていました。白く輝いているのは霧氷です。霧氷は霧が何かの物体にくっ付いて急速に氷になり生じます。それに風で飛んできた霧がさらに付着し、極端に成長した状態は「エビの尻尾」と呼ばれ、風上に向かってどんどん成長します。
霧氷やエビの尻尾は日光に照らされると簡単に落ちてしまいます。写真左上は翌日の午後撮影したものですが、霧氷が大分落ちてしまって山全体が黒っぽく写っています。しかし、針葉樹、とくにオオシラビソに付着した氷ははがれにくく、それが成長したものが樹氷です。左上の写真でも、大きくしてみると樹氷ができかかっている樹があります。樹氷がさらに成長して、樹全体が雪や氷で覆われてしまったものが、スノーモンスターです。竜王山は標高が低いので、スノーモンスターはできませんが、横手山くらいの高い山では寒い冬はスノーモンスターができます。