私はアルコール依存症を克服しました
2022年11月29日
いまから9年前のことです。爪白癬の治療薬を内服したところ、ひどい肝機能障害になって死にかけました。そのとき診て下さった肝臓の権威の先生から、「今回の肝機能障害は薬のせいだが、肝臓が固くなっているのはおそらく酒のせいだろう。すぐに酒を止めなければ長生きできない」と言われました。私は老後は健康な生活をして、趣味に没頭したいと言うのが夢でした。幸い薬剤性の肝機能障害は改善したので、以後全く酒は飲まなくなりました。発症したときから酒は止めていたので、禁断症状に苦しむことはなく、その後は全くアルコールは口にしていません。
酒を止めるまでの40年間、私は平均すれば1日、日本酒換算で3合は飲んでいました。たまに外で飲むときなど、その倍以上は飲んでいたと思います。最後のころは、今日こそ飲まないでおこう、今日は1合で止めておこう、と思ってもどうしも止めることができませんでした。(今日届いた週刊誌には「アルコール依存はブレーキの壊れた車」と書いてありました) そんの様な訳で、飲んだら止められないなら、いっそ最初から飲まない方がよいと決めて、断酒に踏み切りました。肝機能障害の苦しさを経験していたので、二度とあの苦しさを味わいたくない、とも思いました。
2018年4月19日のブログで、コラムニストの小田嶋隆さんの「上を向いてアルコール」を取り上げました。断酒の方法について、心強い方法が書いてあって大いに勇気づけられました。その方が、「東京四次元紀行」という小説を書いて、あっという間に亡くなってしまいました。また酒を始めたのか、あの時すでに手遅れだったのか、分かりませんが断酒はかくも難しいものです。それにチャレンジしようとするあなたを応援します。