北半球500h㎩天気図
2019年1月30日
今日は、国際海洋気象株式会社(IMOC)発表の天気図です。この図は北極を中心とした北半球の上空の寒気の様子を示しています。小さな低気圧があちこちに散らばっていますが、それぞれが寒気の塊です。地球が温暖化する前は、北極点に強い寒気が蓄積していて、そこから3~4方向に分かれて寒気が南下するのが普通でした。しかし、近年地球温暖化現象が進み、強い寒気が北極点に限局せず、北極の周りに弱い寒気団が散在するようになりました。今年の冬は、日本付近では暖冬が予想されていたにもかかわらず、ほどほどに雪が降るのは、日本付近にそこそこに冷たい空気が南下しているからです。また、地球が温暖化すると、日本海の海水温が高くなるため、水蒸気の蒸散が増加し、日本海側の降水量(降雪量)が多くなります。