白樺苑路
2019年10月8日
10月3日撮影 早くも紅葉が始まっていました。奥志賀高原の北側は熟平と呼ばれ、かつては広大なブナ原生林でした、戦後になって大規模にブナが伐採されました。熟平のブナ林は復活せずシラカバ林におき替り、今は白樺池と白樺苑路と呼ばれるハイキングコースになっています。
森林が皆伐や風倒で立木が失われた後、再び森林を形成する樹種はシラカバやダケカバです。カバノキ科の植物は根に窒素固定作用を持つ細菌が共生するので、荒れ地でも育ちます。火山噴火(例えば鹿児島県の桜島)などで樹木がすべて枯れたあとでは、マツが先行して芽生えます。北米やアラスカでは山火事のあと、ヤナギランが群生して原野を真っ赤に彩ることが知られています。上高地の焼岳の噴火では、カラマツが真っ先に林を作りました。