自作のオージオメーター
2017年3月28日
聴力測定装置です。耳鼻科などの専門領域では重要な検査機器ですが、内科診療所や会社の医務室でも簡単な聴力スクリーニング検診に必要な装置です。専門性が高いものから検診用の簡便なものまで多種類販売されていますが、高級機は非常に高価格で、ごく簡便な検診用の機器でも10万円ほどします。
聴力測定器の原理はオーディオ用の低周波発振器と同じですので、私はステート・バリアー回路を使った発振器を自作しました。この回路は正確な周波数と振幅、さらに歪(ひず)みの少ない正弦波(写真左上)を発生することができます。当医院ではこの装置で、診療所レベルをクリアーする正確度で聴力のスクリーニング検診を行っています。自作ですので安価で制作できましたが、安全性を考慮して電源は電池式です。